若かった頃の自分に教えてあげたいこと
自分の人生をふり返ると若き自分にアドバイスしたいことがいくつもある。という今の自分だってまだまだ未熟なのだが。これからも事あるごとに思い出していこうといくつか書き出してみた。
その時に出来ることを思いっきりやる。例えば高校時代の私へ。よく怠けた時だった。勉強を全然しなかった。歴史なんて記憶できなーい、物理?もってのほか、意味不明!という感じだった。社会人になってから色々な人々に出会う様々な機会があったが、知識のかけらが自然と出てくる人というのは素敵だ。会話をしていてふっとそれが出てきた時「もっと私も知っていたかったなぁ、色々と会話をしてみたいなぁ」と思う。年を取るごとに時間は加速していく(気がする)。勉強することが仕事、な時は今だけだよ。とことんしておいたらいい。
やりたいことをとことんやる。勇気を持ってえいやっ!ととにかくやってみる。始めるならいつになっても遅すぎるということはないが明日よりは今日がいい。さっさと始めて経験する失敗の方がズルズルひきずってする後悔の何倍も価値がある。
長い目で人生を見据えて選択する。要はその場の雰囲気に流された決断をするなということだ。それから、自分のコア(中心)となるものから離れた物事に手を出すのは避けること。
冷静に判断すること。人生では様々なシーンがある。頭がカーッとなってその場で感情が爆発してしまいそうなこともある。そういう時は、その場を離れたり、深呼吸したり、とにかく一度その出来事を落ち着いて見られるようにするべきだ。一度口から出た言葉は取り消すことができないから。
臆病にならずにチャンスはものにする。ニューヨークのレコード会社でインターンとして働いていた時の出来事。当時は小さなレコード会社でスタッフは全員が全員を知っていた。インターンの私は基本マーケティングに属して任せられたプロジェクトをしていたが、それ以外でも他部門からちょっとしたお手伝いを頼まれることも多かった。ある日、A&R(レコード会社にある、アーティストを発掘したり作品の方向性を決めたりという重要部門)からとあるインタービューの録音を聞いて内容を書き出して欲しいという依頼があった。日本の大学時代にとったクラスで時事英語のディクテーション(書き取り)を思い出した。何度も何度もテレビニュースなどの録音を巻き戻して書き出すのでエラく時間をかけて毎回宿題をこなしていたものだ。A&Rはレコード会社で働く人間なら誰でも一度は働きたい花形部門。やりたいのは山々だったが、当時の私は毎日フルタイムのインターンを昼間こなしたら夜は大学院の授業に出て、週末はアルバイト、そしてその合間に山のような宿題をこなしていて睡眠は毎日3時間だった。ディクテーションに当てる時間なんてないよ~と弱気になってしまった。
「やりたいとは思うんですが時間がないんです」
A&Rは
「本当に?ゆっくりでもいいよ。」
と何度も聞き返した。私はそのまま断り通し、A&Rのお手伝いができるチャンスは二度となかった。あの時手伝っていたら少なからず私のキャリアの方向性は変わっていたのではと思う。
引き際がきたと思ったらパッと引く。いくら気まずくても、後ろ髪を引かれても。
こんなもんだと妥協しない。全てにおいてそうしていたらとても大変だけれど、自分の分野や好きな事に関してはとことん突き詰めたらいい。
これは私の考えなので、読んでくれている方なりの解釈で好きなところだけ気にかけてくれたらいい。今何か考えていることがある方がたまたまこれを読んでくれて少しでもその方の人生のプラスになったら嬉しい。