US Trips 2017-2018 狂気の連続旅行 その3
第二の故郷、ノースカロライナ。その昔、私がまだ日本の大学生だった頃に1年間休学してインターンシッププログラムに参加した際にお世話になったホストファミリーが住む州だ。行き先の国を第3希望まで提出したら町も学校もステイ先のファミリーも選べないからアメリカを第1希望に選んだ後は行き先の発表をドキドキしながら待っていた。そして行き先がノースカロライナと聞いた時はアメリカのどこにあるのかすらさっぱりわからず、
「そんなキャンディーなかった?」
と当時売っていた不二家のノースキャロライナを思い出すくらいで全く知識がなかった。因みにノースキャロライナキャンディーはお土産にも持って行って喜ばれた記憶がある。
あれから何年も経ったが交流は続いていていつでも私と本当の家族のように接してくれる。今回も空港に着いて連絡を入れると
“Come home, come home!!”
と興奮気味の声が電話の先から聞こえて来た。
当時はキャリアの頂点にあり教育委員会で秘書付きのオフィスにいたホストマザー。日本からのインターンを迎えて子供達に異文化に触れてほしいという願いから私のホストファミリーとなる役目も買って出たのだった。太陽のような彼女はコミュニティでとてもリスペクトされていて、出先でいつも人々から声をかけられていた。寛容でポジティブで私の人生に多大な影響を与えた女性だ。南部訛りの英語は理解で来ないことも多かったが、高学歴の彼女はとても綺麗な英語をクリアに話すので話していてもとても安心できた。何年も前に引退してその後パーキンソン病を発症、今はお手伝いさんが家に来て世話をしてくれている。パパや他の家族のメンバーにも健康の問題が出て来たり、家族で亡くなった人もいて随分と年が経ったのだなぁと感じる。当時オムツを履いていた娘さんがもう結婚しているくらいだもの。
アメリカ南部の食べ物は美味しい。私はバーベキューチキン、バーベキューポーク、ストリングビーン、カントリーハムなどのいわゆる Southern Food が大好きだ。バーベキューフェスティバルみたいなものもあってコンペティションで優勝したこともあるパパがよく大きなグリルを使って秘伝のソースでバーベキューチキンを焼いてくれた。朝から残りのバーベキューチキンにがっつく程私が好きなのを知っていて、今回もパパが焼いてくれた。幸せ。
ホストマザーには小学校2年生になるお孫さんがいて、息子のいい遊び相手になるだろうと連れて来てくれた。前回の訪問でも一緒に遊んでもらったけれど、あれから1年半は経っている。2人とも驚くほど成長した。最初は少し恥ずかしそうにしていた息子だがすぐに打ち解けて2人でウサギ小屋に行ったり、おもちゃとはいえ電動でかなりしっかりした四輪車を2人で乗り回し家の周りをグルグルまわったり、とてつもなく広い庭をあっちへこっちへ動き回っていた。
今回は4日間ゆっくりとノースカロライナの家族と過ごすことができた。息子は前回に忘れていったお気に入りのテディベアとの再会も果たした。お別れは辛いけどまた来るね。次回まで皆元気でね。