ノイズの多い世の中

私は何かに集中するまでに時間がかかる。しかも他の細々した用事や心配事を片付けてからでないと落ち着いて取り組むことが出来ないという厄介なタチである。さてゆっくり座ってアレをやろう…と座りかけて頭にふと何か他のことが浮かぶとどうしてもそれを片付けたくなってしまう。会社で働いていた頃もまず出社して、トイレを済ませ、コーヒーを入れて…ひと通り済ませてから仕事が始まっていた。だから出社するなりパソコンを立ち上げたかと思ったら電話をかけちゃったりして仕事を始める人ってすごいなー、とずっと思っていたし今でも思う。

ズバッと一番大切な問題に取り組めるかどうか、これは効率を高める上でとても大切なことだと思うしとにかくかっこいい。じゃあ自分もそうやってみたらいいんじゃない、と思うんだけどそれが今までそうではなかった私にそう簡単にできるものではないのだ。

そして近頃はそんな私のような人間が引っかかりやすい罠とも言えるノイズが非常に多い世の中なのだ。テレビドラマなんかは大して見たいものでなくても一度見てしまったらはまってしまうことがわかっているのでまず見ない。だからあまり影響はない。今の時代のノイズ筆頭はスマホである。ノイズのカタマリだ。ちょっと気になることがあるとパッと手に取って調べられるし手持ち無沙汰~な感じになると指が勝手にSNSのアイコンを押してしまっている。実践しようと考えていることがあっても取り掛かりまでに重い腰がよいしょと上がらない私の大敵。時間があったらその事を考えたりしたいのに現実逃避なのか隙間時間があるとついつい、という感じだ。そしてそこに溢れる情報の波にどんどんのまれていってしまう。自分に必ずしも必要な情報でないとわかっていても、だ。

何かをやり遂げるには今まで以上に強い意思と自己抑制が必要な世の中になった。それとも私の意志や集中力が衰えたのか。両方かな。シングルだった昔はノイズを片付けてからでも多少の時間はあった。子供もいる今、「ズバッと取り組む」人間にならないと気づいたらやりたいことをやらないうちにお墓に入っちゃってるんだろうな。


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