働かないのはもったいない?
日本に帰国すると同時に私は専業主婦というものになった。それは幼い子供と時間を出来るだけ共有したかったから。人に任せず自分で楽しみながら育てたいと思ったからだ。そんな私の選択に夫も賛成してくれた。
余談だが、専業主婦は大変な仕事だ。私は学業を終えてからずっとフルタイムで仕事をしてきたし、様々な仕事を経験した。朝方まで残業した日々もあった。社内外を猛ダッシュ(したいくらいの忙しさ)で仕事をしていたことも多々あった。が、それに引けを取らない。というより、私的には幼い子を育てながら専業主婦をするのはそれ以上に大変だと感じた。その辺はまた改めてお話したいと思う。とにかく専業主婦をなめてはいけない。特にちびっ子(たち)を育てているお母さんたちはものすごいエネルギーを消費しながら日々生きているのだ。
更に余談だが本題に入る前にちょっと説明した方が良さそうなのでふれておく。私はアメリカ生活が長い。大学留学の後そのままニューヨークに残り大学院を出て11年間働いた。
そんな娘(娘という年ではもちろんないのだがここで話題に出てくる親戚のおじさん・おばさんたちからすると私はそんな感じである、)が突然実家の近くに引っ越してきて専業主婦を始めた。彼らからするとどうやらそれは「もったいない」ことらしい。特におばさんたちだ。おばさんたちは日本の高度成長時代を生きてきた人たちで、世の中のお母さんたちが外に出て働き始めた、まさにその時代の方々だ。だから女性も当然外に出て働くのがいいと思っているようだ。私も女性が外に出て働くのは大いに結構な事だと思うし、子供がいなかったらそうしている。確かに教育に莫大な時間と費用を使ったのに仕事をせずに専業主婦をするのは贅沢と思われても仕方がないのかもしれない。怠け者と思っているのかな?だけど専業主婦の道を選んで今そう出来ている境遇にいる私自身は幸せなのである。
「どこどこで募集してるわよ」
(つまりあんたもそろそろ働きなさいと言ってらっしゃる)とか言われても「そうですか」っていう感じだ。
私の父母もそんなおばさんたちから娘のことを
「もったいないわねぇ」
と言われることがあるようでそこはちょっと申し訳なく感じる。バリバリ働く娘の方が親孝行なのかしらね。
毎日忙しいお母さんたち、お疲れ様です。たまにはリラックス・タイムをお忘れなく。❤︎