ホリデーシーズン その3

息子の冬休みが始まると同時に、長期でアメリカに行っていた夫が戻って来た。そこで、離れていた時間を取り戻すごとく、息子と三人でハードに遊んだ。家族やお友達とのディナー、スキー、ディズニーランド…。家でも外でも夫にベッタリの息子はクリスマスギフトとしてもらったロボットの組み立てをパパと一緒に出来るのが嬉しくて、夜遅くまで精を出していた。まさに「遊び倒す」という表現がピッタリの冬休みだった。

夫は大好きな日本の食事にようやくありつけるとあって、あれを食べたい、これを食べたいというので、食事のカレンダーまで作った程だ。寿司、刺身、ラーメン、天ぷら、焼肉…、延々と続くリスト。その合間にしっかりとクリスマスのターキー料理や、今やお友達の間で大人気になったハンバーガーとフライドポテトを作ってくれたり。おかげで冬休みが終わると財布もウエストも引き締めなくては、という状態。

さて、夫が戻ってくる直前、12月20日に藤枝のエピスリー芒種さんで私の本の出版記念を兼ねたクリスマス・ライブを開催して頂いたが、久々の音楽活動を夫にも観てもらいたくて、芒種さんとギターのフクヤ・マサル氏に我儘をお願いして25日に2回目のライブをさせて頂いた。(こちらから一曲どうぞ ☟ )

さて、冬の名曲『Winter Wonderland』を聴いていただいた(と勝手に決めつけております)が、アメリカではクリスマスの後、ニューイヤーを迎えてホリデーが終わる。日本では年の瀬からお正月の三が日がいちばん盛り上がるが、アメリカのニューイヤーといえば、カウントダウンで新しい年が始まってしまうと二日から学校もビジネスも通常通り再開する。元旦が他の祝日と同じ程度のレベルでとてもあっさりしている。日本人の私にとって二日から出勤するのは何とも味気なく、また気乗りがしなかった。更に、このタイミングで家々から処分されるクリスマス・ツリーを道路のそこここで目の当たりにするので、気分はますます盛り下がる。こうして、ちょっと地味なキング牧師記念日と大統領の日以外は休みも大きなお祝い事もなく、パーティー好きのアメリカ人にとっては心凍る冬の日々が続く。

我が家でも、夫がアメリカのカレンダー通りに仕事を再開する為に再渡米してしまったので家の中が寒々しく感じられる。夫が渡米した翌日、息子が料理をしている私のところにやって来てポツリと
「パパがいた時はママがお料理している間遊んでくれたよね…」
心がキュンと痛んだ。


超オススメ!息子が大はまりしたクリスマスプレゼント。

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