ホリデーシーズン その2

アメリカ人は10月末のハロウィーンから働く気がない、と言っても過言ではない。10月末のハロウィーン、11月末のサンクスギビング、そして12月末にはクリスマスと、もうすっかりホリデームードに染まってしまうのだ。

前回、日本ではサンクスギビングがないからハロウィーンが終わるといきなりクリスマスになってしまって違和感があるという話をしたが、サンクスギビングがなくともアメリカに倣ってハロウィーンの後強引なホリデー商戦に突入する。去年あたりからブラックフライデーやサイバーマンデーという言葉まで頻繁に見るようになり、何だか気持ち悪い。ビジネスとしては何としても商品を売りたいし、消費者側も安けりゃセールの名前や理由なんてどうでもいいのだろう。

いきなり話がそれてしまったが、ハロウィンの後はサンクスギビング。アメリカにいた時はいろんなお宅のパーティーにお邪魔して(多い年は1日に4つもハシゴ)、お腹いっぱいターキー(七面鳥)を頂いたものだった。それぞれのお宅でオリジナルのレシピがあって、グレービーソースも色々だ。「これ、オーブンに入った?」「何時間焼いたの?」と疑問に思うくらい大きなターキーが出て来ることもあって、訪れる先々で “How many pounds? (このターキ、重さは何ポンド?)” と聞いたりターキー談義に花を咲かせたものだった。日本に引っ越してから最初のサンクスギビングはそういうのがなくて寂しく感じられた。その次の年はせめてアメリカらしいものをとバーベキュー・リブを食べに行った。そこの店主からターキーを買えるネットショップを教えてもらい、それ以来サンクスギビングはアメリカ南部の男である夫がターキーのオーダーから料理まで担当している。

今日、サンクスギビングの事を書くにあたって、昔の写真を引っ張り出してきた。コレコレ。昔お世話になっていたホストファミリーでは美味しい南部料理をいつも頂いていたけれど、サンクスギビングのスペシャルはこの20ポンド(10キロ近く)はあるターキーを特大鍋に入った油で揚げたもの。揚げるのに何十分もかかるんだけど、美味しい。そして隣の特大グリルには豚ちゃん丸ごとのバーベキュー・ポークがあって、更に親戚一同が自慢の料理を持ち寄るからお腹いっぱいになってもひたすら食べ続ける。

和食も大好きだけれど、思い出したら無性に南部料理が食べたくなってしまった。


日本のオーブンでも焼けそうなサイズのターキー(七面鳥)も売っていますが、これなら簡単にThanksgivingムードが味わえますね!☟

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