(Buena Vista Social Club Presents) Ibrahim Ferrer

ポッドキャスト「Meg for Life Songbook 〜オンガクのオモイデ〜」☝︎(AnchorSpotifyApple PodcastsGoogle PodcastsAmazon Podcast でお聴きいただけます。)


今回のポッドキャストはBuena Vista Social Clubのお話。キューバからやってきた老ミュージシャンたちが世界中を熱狂させた。あれから半世紀近く経つけれど、今聴いてもサウンドは少しも色褪せることなく、(実際に行ったことはないのだけれど)心がハバナに旅してしまう。

バンドメンバーで老ミュージシャンのひとり、イブラヒム・フェレールの声を一度聴いてからすっかり魅了されてしまった。彼のソロアルバムに Silencio(シレンシオ・静寂という意味)という曲がある。同じくブエナビスタのメンバーで紅一点のシンガー、オマーラ・ポルトゥオンドとのデュエット曲だ。切ない旋律にのったふたりの声が直接ハートに響くのだけど、とにかくこのおふたりの声には歳を重ねてきた人間だけが出せる伸びや厚みや表情なんかがあって、こう、なんと表現していいのかわからないけれどとにかく素晴らしいのだ。

恐れ多くもこの曲を人前で披露したことがある。大学院で大の仲良しだったローラがスコットランドに帰ることになったので、同じ仲良しグループのレネが毎週ライブをしていたレストランでお別れ会をすることになった時だ。レネはメキシカンなのでスペイン語が母国語だし、よく伸びる声の質がイブラヒム・フェレールを思い出させる時がある。そこでレネにお願いして Silencio を一緒に歌ってもらい、ローラに歌のプレゼントをした。これまた同じ仲良しグループのマレックがキーボードでの伴奏を担当してくれた。2005年くらいだったかな、懐かしい。

レネが毎週末ライブをしていたこのブルックリンのレストランはメキシコ料理のお店でタコスが美味しかった。他にもメキシカンは美味しいお店があったけれど、キューバ料理といえば必ず NOLITA("North of Little Italy” の略でリトル・イタリーの北に位置するマンハッタンのエリア)にある Cafe Habana(カフェハバナ)に行っていた。いつ行っても混んでいるのだけど、チーズとチリパウダーがこらしょとかかったグリルドコーンやローストポークとブラックビーンとライスのプレートが無性に食べたくなってたまに行っていた。懐かしくなってウェブサイトを見ていたら、なんと2016年に東京に進出していてビックリ!次回東京に行った時の楽しみができた。

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