Baby Shower
ニューヨーク時代、出産の1か月前。友人たちが数人で Baby Shower を企画してくれた。通常、Baby Shower には女性のゲストのみが招待されるが、近頃では男性も参加することが多くなってきたようだ。赤ん坊が産まれて暫くは社交の世界からさようならするのがわかっていたし、私も主人も友人が多いので皆に会う機会として男女問わず招いてお祝いしてもらった。
Baby Shower では何をするかというと、よく赤ちゃんに因んだゲームをしたりゲストが持って来てくれたプレゼントを開けて皆で楽しんだりする。私たちのシャワーでは哺乳瓶でお酒を飲むゲームなんかを企画してくれたし、友人の時は新生児のオムツに種類の違うチョコレートをつけて匂いを嗅いでどのチョコレートかあてるゲームなんていうのもあった。ご想像がつくと思うがこういうのはかなり盛り上がる。
ゲームの話はさておき、よく行くレストランを貸切りにしてとにかく皆に美味しいものを食べてもらった。壁に思い出の写真を映し出しながら、ひたすら友人たちと話をして過ごした。会いに来てくれるのがいちばんのプレゼントなのでギフトは遠慮しますと伝えてあったけれど、持って来てくれる友人もあればレジストリーを通じて別途送ってくれる友人もいた。このレジストリー、アメリカでは赤ちゃんが生まれる前に特定のショッピングウェブサイトに登録して欲しいものをリストアップしておくとその中から家族や友人が好きなものを選んで買ってくれるというシステムで、結婚と出産の時によく使われる。実際に自分が選んだ品物を貰えるのでとても助かる。新生児の下着からベビーカーまで、かなりのものをプレゼントして頂いた。それに加えて、抱き枕をはじめたくさんの「お古」出産・ベビーグッズも頂いた。海外で暮らしていると自然と出身国が同じ知り合いが増えるようだが、多くの日本人が住むニューヨークでもあちらこちらからお古や日本のベビーグッズなどを頂いてとても助かった。
先ほど出産1か月前と言ったが、Baby Shower で皆に祝ってもらったわずか1週間後にベビちゃんが産まれることになる。来てくれた友人達から
「えっ、もう?!」
というメッセージが多数寄せられたけれど、私たち夫婦こそ予想外の展開にビックリしてしまった。後で産婦人科の先生から聞いたのだが、ナント37週からFul Term(満期)なのだそうだ。まさに37週での出産だった。
「窮屈だからもう出て行くよ!」
とさっさと出て来ちゃったんだね、息子の性格からして納得だ!と夫と苦笑している。