命の尊さと生きる意味を考えて始まった2024年
能登半島地震により亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。また、救援や復興支援などの活動に尽力されている方々に深く敬意を表しますとともに、被災地域の皆さまの安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
元旦から悲しいニュースが飛び込んできた2024年。 ここ焼津でも揺れを感じたのでテレビをつけてみると 「今すぐに逃げてください!」 というアナウンサーの声と被災地の映像が流れていた。「正月からこんなことって…」胸がひどく痛んだ。
更に二日の昼過ぎ、私が敬愛するノースカロライナのホストマザーが亡くなったというメッセージが送られてきた。コロナのこともあってしばらくアメリカから足が遠のいていたが、先月 Returning Resident Visa を取得し息子の春休みに会いにいく予定だった。やっと会えると思うと再会が楽しみで毎月送っている手紙にもそう書いたばかりだった。
命の尊さと生きる意味を考える一年の始まりになった。
当たり前だと思っている日常は一瞬で変わるかもしれない。
今、一緒にいられる瞬間をありがたく思って大切に生きよう。
人々、そして大切と信じる物事のために時間を使おう。
ホストマザーは大きな笑顔と大きな心の持ち主だった。根っからの教育者で53歳で教育学のPhD(Doctor of Philosophy、博士号)を取得。日本訪問の際には観光地よりも何よりも先に日本の教育現場を見たいと言い、私の地元の幼稚園と小学校を訪れた。私が彼女と知り合ったきっかけも、インターンシップ制度に応募した私と子供達に世界を知って欲しいと日本からのインターンを受け入れた彼女との巡り合わせだった。
“I wasn’t born to ‘just teach’, I was born to inspire others, to change peopole, and to never give up, even when faced with challenges that seem impossible.” ー Anonymous
(訳)私は「ただ教える」ために生まれてきたのではなく、他の人を奮い立たせ、人々を変え、不可能に見える課題に直面しても決して諦めないために生まれた。ー 作者不明
まさに彼女のことだ。どれだけ私をインスパイアしてくれたことか。彼女に会えて私の人生はポジティブに変わったし、彼女に会えていなかった自分は想像できない。ホストマザーとの数々の思い出話と教えてもらったたくさんの素晴らしいことをまた追ってシェアさせて頂こうと思う。
この世を去って行った人たちの生涯と功績をたたえ、残してくれたものに感謝しながら…。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2024年、寝る前にはスマホではなく本を手に取ろうと思います!
「今年は本を読むぞ!」というみなさまに。私が書いたエッセイと旦那さんの手による超大作スリラー小説(英語)です。