強く、優しく、美しく語りかけるボーカリスト - Holly Cole(ホリー・コール)
カナダ人ジャズボーカリスト、ホリーコール。俳優でもある。
スタンダードなナンバーをカバーしている歌手はたくさんいる。それぞれがそれぞれの解釈をして物語の語り手となる。ホリーは語り手として群を抜いているように思う。
彼女の声は心臓に直接届く。切なさが直で伝わってくる声。なんて豊かな表現力だろう!彼女はさらりとは歌わない。重いけど、イヤな重さじゃなくて。楽器で言うならバンドネオンじゃないかな、と思う。心臓をギューっと絞るような。
ホリーの選曲も大好きだ。自分の心境にピッタリ当てはまる曲が心を射抜いてくれるのもあるんだろうけれど、彼女が歌っているのを聴くと感情が押し寄せてくる。情景が「わっ!」と目の前に広がるのも彼女の凄さ。
ホリー・コールの主なスタジオ・アルバム:
EP “Christmas Blues” 1989 トリオ初のレコーディング(↓2022年のリマスター版に2001年の ”Baby It's Cold Outside” と共に収録されている。)
“Girl Talk” 1990 初のフル・アルバム、ホリー・コール・トリオ名義
“Blame it On My Youth” 邦題『コーリング・ユー』1991-Canada 1992-International、ホリー・コール・トリオ名義
私が初めて聴いた Holly のアルバム。草加の丸井で買ったはずなのになぜか2枚持ってる!日本に置いていったけれど、留学中に聴きたくなって現地で再購入したと思われる。
“Don't Smoke in Bed” 1993 ホリー・コール・トリオ名義
このアルバムに今回のポッドキャストでお話した “I can see clearly now” が収録されている。カナダでプラチナ認定!
“Yesterday & Today” 1994 日本でのコンピレーションアルバム。持っていたはずなのに見つからなくて今焦っているんだけど…。
“Temptation” 1995 Tom Waits へのトリビュート・アルバム
“I Want You” が大好き!
“Dark Dear Heart” 1997 ポップ寄りの一枚
“River” は寂しい気持ちになるけれど、好きな曲。
“Romantically Helpless” 邦題『私のいる時間』 2000 こちらもポップ寄り
“Baby,It's Cold Outside” 邦題『聖夜の物語』 2001 クリスマスアルバム ↑いちばん最初に登場している2022年のリマスター版をご覧あれ。
“Shade” 2003
“Holly Cole” 邦題『シャレード』 2007 スタンダード曲を中心にビッグバンドと。
“Night” 邦題『夜』 2012
“Holly” 2019
他にもベスト盤等が出ている。ホリーのウェブサイトを拝見すると現在アルバム制作中らしい。今月には新しいシングルも出るとか。過去にクリスマスアルバムも出ているので、我が家ではこれから年末にかけて Holly の歌声が定番になりそうだ。
Holly Cole(ホリー・コール) ウェブサイト https://www.hollycole.com/